こんにちは。
今日は日本語教育能力検定試験の勉強法についてです。
独学での合格を目指している方の参考になれば幸いです。
- スケジュール
- 日本語教育能力検定試験 完全攻略ガイド 使い方
- 日本語教育能力検定試験 合格問題集 使い方
- 日本語教育能力検定試験に合格するための用語集 使い方
- 日本語文法ハンドブック 使い方
- 日本語教育能力検定試験 試験問題の使い方
スケジュール
勉強期間は参考書選びの期間もふくめ約5ヶ月です。
以下、スケジュールです。
受験を決意した6月中旬から下旬にかけては日本語教育能力検定試験の情報を集めていました。参考書は何がいいのか、独学でどう勉強するのかなど、勉強の下準備を進めていました。
それでは勉強方法を紹介していきます。
日本語教育能力検定試験 完全攻略ガイド 使い方
「思い出す作業」で頭に刷り込む。
1.大枠を掴むように読む
まず目次を確認します。上から「部」「章」「節」「項」の階層になっています。
目次を確認することで章ごとにどんな勉強をするか把握することができます。
頭の中に、学習した知識をいれる棚をつくるためです。
そしてまず一節分の本文を読みます。
ポイントはざっくり大枠を掴むように読むことです。
2.すぐにアウトプット
読んだあとはすぐにアウトプットです。
例えば「動詞」の節を読んだらノートに「動詞」と書き、読んで記憶したことをどんどん書き出します。この時、1度読んだだけで書けるのは1〜2行くらいでした。
解答する際「全く分からない」でも問題ないです。重要なのは「思い出す」作業と、自分が今どれだけわかっているかを可視化することです。
3.修正して+1を覚える
ノートに記憶したことを書き出したら、本文と照らし合わせます。
自分の書きだせた分が正しかったを確認し、修正します。
そして、自分の書いた部分に足りなかったところを書き足すのですが、
ここでのポイントは「書き足す情報は、自分の解答+1くらい」にすることです。書けなかった本文をすべて写す必要はありません。
このステップでは修正した自分の解答+1を記憶することに集中します。
4. 進める & 復習
ステップ1~3の過程が終わればどんどん次の節に移っていきます。
区切りのいいところで終了し、復習は時間のあるときに行います。
復習の際は、ステップ2,3を行って終了です。
上記のサイクルの回数が増えるほどステップ2の自分の解答が長くなることが理想です。繰り返して最後の部までどんどん進みます。
日本語教育能力検定試験 合格問題集 使い方
1. 問題形式の雰囲気をつかむ
時間を測って解いて、解説を読みます。
問題が解けると知識の定着にもなりました。それと同時にこんな感じの問題形式か〜と本番の雰囲気を掴みました。
2. 苦手単元を復習する
苦手な単元は完全ガイドに印をつけて集中的に復習したりしました。
この問題集は試験3回分あります。3回解いた時点で、基礎知識の定着、問題形式になれる、苦手単元の洗い出し、すべて十分達成できたので一周してすぐ過去問演習にうつりました。以上で過去問前のウォーミングアップは完了です。
タイムマネジメントについて
私は本番かなり緊張するタイプなので、制限時間を10~15分削り、記述問題には30分ほどあてられるような設定で練習していました。
マークシートを塗るのも時間がかかるので注意です。
問題集の中に、時々解説や本読んでも、ネットで調べてもなお理解できない問題がありましたが「ここまで調べて分からないんだったらこれはもう今知らなくていいだろう」と次に進みました。試験は満点じゃなくても合格できます。なのでそれくらいの気持ちで取り組んでいました。
日本語教育能力検定試験に合格するための用語集 使い方
勉強を開始した頃からずっと手元において分からない用語が出てくるとすぐに調べていました。調べるだけでなく、さらにそれに関連した用語の中で他に頻出マークがついているものがあればそれもついでに目を通していました。
ついでを繰り返すことで周辺知識も身につきます。
完全攻略ガイドでは簡単な説明でも、用語集にはより詳しい情報がのっているので教科書理解のサポート的存在としてとても頼りにしていました。
自分で考えたことやまとめたことなども用語集に書き込むことをお勧めします。
はじめは完全攻略ガイドに書き込んでいたのですが、大きくて持ち運びにくいので用語集一冊あれば勉強ができるようにしておくと便利です。
日本語文法ハンドブック 使い方
分からない文法が出てくるとその部分をこのハンドブックで調べました。
文法問題は大問の一部や大問まるごとで出題され、大きな得点になるので頑張って点をとりたいところです。
問題集や過去問をしていくうちにどんどん苦手分野が絞られてくるのでその分野に関してはしっかり勉強しました。
勉強した後は何も見ずに誰かに説明するようにしてノートに学んだことを再現していました。
各項目が「これだけは」「もう少し」「もう一歩進んでみると」という目印がついていて段階的な構造になっているので自分が分からないところを自分のレベルに合わせて読んでいました。
日本語教育能力検定試験 試験問題の使い方
1. 過去問を分析する
はじめの段階で、年度ごとにどの範囲から問題が出ているかをざっくり(大問ごとに)まとめた表をつくり必ず毎年出ている分野については復習回数を多くしたりしました。
2. 過去問演習の時期
過去問は8月の中旬くらいからはじめました。
3. 実際に解いてみる
今まで勉強してきたことを頼りに時間を測って頑張って解いてみます。
やっぱりなかなか手強いですが、大体1回目で5割くらいだったかなと思います。
ネットで検索すると、ありがたいことに先輩日本語教師の方がyoutubeやblogで過去問を解説されているものがあるので問題の各選択肢を解説できて、答えを導けるようになります。
ですが本番当日、一発目からその問題の答えを一人で導かなければなりません。
そこで、過去問演習の際のポイントとしては、問題で問われている部分は氷山の一角だと思って氷山ごと復習することを大事にしました。
作業 1
問題の選択肢を全て解説できるようにし、かつ正解を導き出せるようにします(自分で調べたり、解説動画などを見たり、やり方は自由です。私は問題によって両方のやり方でやっていました。)
作業 2
その問題を解くのに必要だった知識は何か考えます
ex. 文法訳読法とは何かという知識が必要だった
作業 3
作業2で明らかになった知識の復習と、それを含む周辺知識も復習します。
例えば、上記のように問題を解くのに「文法訳読法とは何か」という知識が必要だった場合、文法訳読法に関しての復習はもちろん、同じく外国語教授法として挙げられるのはどんな方法か、またそれらをそれぞれ説明できるようにしっかり復習します。
当たり前の方法かもしれませんが、上記のように勉強することで一度出された問題と異なる切り口で問われても、関連する問題であれば解けるようになり、過去問演習をやればやるほど一人で解く力が身につきました。
4年分を終わるころには目標の145 〜150点以上(聴解 / 記述なし)をとれるぐらいになりました。(※聴解の目標は25~30点です。記述は採点できないのでカウント無し、緊張やマークミスを想定して5点ほどおよその合格点165点にプラスして、目標は170~175点でした。)
2~3周目は正直いつやってもいいかなと思います。例え答えを覚えてしまっていても、選択肢が全部解説できるなら問題ないと思います。
2周目が終わったころにすでに10月初旬だったので最後の1年分をやりました。
この最後の1年分が本番前のプレテストとして、試験当日とほぼ同じ時間帯、同じ形式(マークシート)でやりました。そして復習。
あとは試験まで自分の弱い部分を強化します。
過去問では毎年出るような分野もあるのでその部分はしっかり復習しますが、その年しか出てないかつ参考書でも用語集でも、かすりもしないような語もあります。
それはその選択肢だけ覚えるようにして、それ以上は勉強しませんでした。
満点を取ろうとせず、毎年出そうな分野や傾向に沿って復習するのが合格への近道だと思います。
以上です!
やたら細かい勉強法を書いてしまったのですが自分にぴったりの勉強法を編み出すことは独学の楽しみの一つかなと思います。
私のやり方も、色んな方の勉強法を参考にし、自分向けに調整したりしています。
なのでこのやり方も勉強法の一つとして「こんな風に勉強した人もいるのか〜」と面白がって見ていただけたら嬉しいです。
それでは!